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山中千尋の原点回帰-Molto Cantabile [Jazz]

最近は懐具合が寒くて、JAZZ CDを買うのは年に1枚がいいところだ。その他はTSUTAYAでレンタルしている。1年ぶりに上京したついでに、数千枚もJAZZ CDを置いている渋谷のTSUTAYAに寄って、10枚ほど借りてきた。
CHIHIRO.jpgその中でいちばん気に入ったのが、山中千尋の「Molto Cantabile」だ。彼女は来月には新作「Somethin' Blue」を出すので、ほぼ1年遅れだ。
1曲目の「前奏曲作品40の1 (8つの演奏会用エチュードから)」」を聴いた瞬間、何故か10年以上前の彼女の第2作「When October Goes」を聴いたときのことを思い出した。私はそのアルバムを何度聴いたか分からないほど繰り返し聴いた。そして、山中千尋のファンになった。
彼女は2005年、澤野工房から名門VERVEへ移籍した。その頃から、彼女の音に微妙な変化が生じた。それまでの彼女の魅力のひとつは、原曲を思いつけないほど徹底してアレンジし尽くす技法にあったのだが、VERVEの意向なのか、それ以降、彼女のアレンジは単純化された。
来月発売される新作「Somethin' Blue」はトリオではなく、初めてホーンセクションの入ったセクステット編成の演奏になるそうだ。私は4年も前に、次作にこのような編成を期待したのだが、それがやっと実現するのだ。
だからなのか、「Molto Cantabile」を聴くと、彼女のトリオ演奏の集大成というような意気込みを感じる。そして、VERVE移籍10年近くにして、ようやく100パーセント思い通りのアルバムをつくれたのではないのか? ここには澤野工房時代の自由奔放なアレンジメントの才能がクラシックの名曲に遺憾なく発揮されている。そして、アップテンポの曲の連続で、彼女の演奏テクニックも100パーセント全開、パワフルに弾きまくる。
ファンとしてはたまらない展開だ。そして最後のハーモニカを用いた哀愁溢れる「即興曲第15番《エディット・ピアフを讃えて》」のバラードな演奏がまた泣かせる! そして、フェイドアウトが何ともいえない余韻を残す。
けだし、傑作である。
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