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「先生と呼ばない運動」実行宣言! [etc.]

私もいい年になって、少子高齢社会とはいえ、自分より後から生まれた人間の方が多くなり、先生と呼ぶべき人の数も相対的に少なくなってきた。言うまでもなく、自分より先に生まれた人という意味でだ。
先生という言葉の由来は古代中国にあり、儒教思想に基づいている。年長者、学問や徳のある人、権力者を敬う敬称である。敬称でも、~社長とか~部長、~教授といった役職名で意味のある分かりやすい敬称だったらあまり抵抗感はないが、何とも意味不明でいろんな対象を持ち上げるために使われるこの言葉に、私は子どもの頃から抵抗感があった。
で、中高生の頃は影で先公とか名字で呼びつけにしていたし、数少ない親しみの持てる教師は○○さんと、名字にさんをつけたりニックネームで呼んでいた。大学でも、シンパシーの抱けるごく少数の教員は、堂々と皆、~さんで呼んでいた。
大学を卒業して最初に就いた職が出版社の編集者で、これまた世間の慣習では著者を先生と呼ぶ業界であったが、私の働いていた編集部なり出版社、また著者の多くも、自由で進歩的であり、かつ著者は先生と呼ばれるほどの有名人が少なかったせいもあり、だいたいさん付けで通っていた。
その後私は渡韓して3年ほど(実質2年)日本語講師になり、今度は自分が先生と呼ばれる立場になったが、韓国という儒教のお国柄「先生と呼ばないで」と言える状況ではなく、当初、こそばゆさを覚えていた私も、次第にその呼ばれ方に慣れてしまうと、いつしか無意識に自分が偉いような錯覚を抱くようになっていったから恐ろしい。「先生と呼ばれるほどのバカはなし」などという川柳すら、頭から消えていた。
その韓国では、日本同様、教師、医師、政治家のみならず、初対面などで職業のよく分からない人を高めて、よく先生と呼ぶ。それも「先生(ソンセン)ニム」と、ニム(様)という敬称をさらにつけて呼ぶのが普通だ。(同年代の「先生」同士は互いに金先生、李先生などとニム抜きで呼び合ったりするが…)
政治家については論外というか論ずる価値もないが、私でも日常的に医師や子どもの保育園から高校までの保母さんや教師を、何気に先生と呼んできた。
でも、今精神医療の問題に被害者として深く関わりはじめて、今後は医師にしろ教師にしろ、一切先生と呼ぶのをやめようと決意するに至った。
上述したように、先生の語源は古代中国の儒教思想にあり、現代においては封建遺物にほかならず、民主主義思想に相容れない言葉だ。現に英語では学校の教師はMr.~、Miss~と~さん的に呼ばれており、医師もDr.~、つまり日本語にしたら「~医師」と呼ぶ。方や日本では、先生、先生と呼ぶ方は、無意識のうちにも医者や教師を自分より偉い人、優れた人と崇め奉っており、呼ばれる方もいい気になって全能感や、極端な場合、神にでもなったように不遜に振る舞う。
私は精神医療の問題を突き詰めて考えるうちに、そうした患者と医師の関係性が、日本の精神医療の歪んだ現実を招いた一因であることに思い至った。患者は「先生」にすべてお任せ、医者は患者に対して絶対的権力者という関係性を変えていかない限り、(精神)医療改革もない。医療の主体はあくまで患者だ。医療行為の決定権は患者にある。そのためには、患者も自立した市民として勉強しなければならないが、その上で、専門家であるはずの医師と対等な立場で治療方針について十分に議論して、納得できる治療を主体的に享受していかなればならない。―そうした関係性に「先生」という言葉は不要であるばかりか有害である。
教育現場も本質は同じである。確かに、未成年者である児童・生徒に対して教師は教育するとともに保護する立場であるが、児童・生徒も一個の自立した個人として尊重されなければならない。その意味で、教師と児童・生徒の立場も横の関係であり、上下関係ではない。第一、保護者だから「先生」と呼ばなければならないなら、子どもは親も「先生」と呼ばなければならないだろう。お父さん、お母さん、パパ、ママは子どもにとって第一の保護者であるはずだが、その呼称には、親愛の念こそこもっていても、尊崇の意味はなく縦関係も含有しない。だから、学校でも児童・生徒は教師を鈴木さん、佐藤さんとか呼べばいいし、場合によっては親しみを込めてニックネームで呼んでもいい。父母も学校に行ったらそう呼べばいい。それだけで、教育現場の雰囲気が一変することだろう。
といっても、プライドだけは高い医師をさん付けで呼ぶにはちょっとリスクがある。相手によっては患者は不利益を被りかねない。だから私は、これから医師を呼ぶときはドクターとかドクター○○と呼ぶことにする。「~医師」ではさん付けとあまり差がなさそうだけれど、英語で呼べばなんとなく相手の自尊心と機嫌を損ねることもなさそうなので…。
私の考えに賛同される方は、ぜひ「いいね!」を押してください。しかし、押しっぱなしはダメですよ。同志としてあなたも、明日から「先生と呼ばない運動」を実践しましょう!
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